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2006年11月28日 (火)

Sitting,Waiting,Wishing 〜 バリ島旅行記(その3)

●2006/11/18

前の晩にバルコニーの手すりに、落花生を並べて置いておいた。
「きっと鳥たちがつつきに来てくれるよ!」なんて、メルヘンな気持ち。
起きてすぐにワクワクしながら窓を開けると、
手すりの上に等間隔に真っ黒のかたまりがうごめいていた。
トリではなく、クロアリが行列を成して群がっていたのだった。ああ、失敗!

少し残念な気持ちでトイレ兼シャワールームに向かい、
用を足していると視界の端っこでなにかが動いたような気がした。
今まで観たことのないくらい大きなアイツ、イニシャルGの出現だった。
声を出したらその声に反応して今にも動き出しそうだったので
何事もなかったかのように振る舞った。なんとかその場を凌いで
Hちゃんに声をかけ、しばしの作戦会議を開くことに。
2人でソロリソロリと様子を見に行ったらキャツはひっくり返って
足をバタバタさせている。そのスキに熱いシャワーをかけて撃退しよう!
ということになったが、こういう時に限ってなかなか湯が出ない…。
下手に水をかけて体勢を持ち直させてしまったのなら、相手の思うツボだ。
少し考えた挙げ句、発想を変えて、放置しておくことに決めた。
ホテルの人がなんとかしてくれるでしょ、という楽観作戦は見事に成功。
この旅で、ムムディよりもジゴロよりも怖かったのはこのゴキブリだった!

Trendy_1
どこに行っても大体トイレットペーパーは「TRENDY」。

そんなこんなで朝から血圧を上げて、フガフガ意気揚々と出陣。
この日も送迎車を頼んで、ヌサドゥアのビーチへ繰り出すことに。
クタからヌサドゥアのビーチまでは車で40分ほど。
車道も歩道も舗装不完全の箇所が多く、そして人々の運転は基本的に荒い。
たまにある信号で待つことになると窓をこづいて物売りの人たちが
新聞や卵などをこちらに見せてくる。強引な人となると、勝手に窓を開け
品物を放り込んでお金を要求するのだという。
外を見渡してみると10才くらいの男の子が重そうな砂袋を運んでいたり、
乳飲み子を抱っこして、車道の真ん中で新聞を売る女性も何人も見た。
水田では、たくさんのアヒルがガーガーと歩いているのを見かけた。
わー、アヒルかわいい!とニヤニヤしていると、運転手の方が
「稲を育てるのにバリでは農薬は使わない。アヒルに虫や草を食べてもらう。
…そしてその肥えたアヒルをわたしたちが食べる。」と説明してくれた。
無駄がないのだ。もちろんのこと、人々は生きる為に労働している。ここでは、
わたしが普段思っているよりもずっと、すべての物事が単純に回っている気がした。

因みに牛は神様(シヴァ)の乗り物なので食べることはないのだが、
田を耕すのは彼らの仕事なんだそう。これも余談だけど、
火の神様ブラフマン(梵天様)の乗り物はガチョウなのだという。
Hちゃんは「ダチョウ?」なんて言ってるし、想像すると微笑ましくて笑った。

広いヌサドゥアのビーチに到着し、さて何する?と相談するでもなく
てきとうなお店に入ってスタッフの方に相談することにした。
今からの申し込みで2日間でスキューバダイビングのライセンスも取れるよ、
なんて言っていたけれど、時間もないし心の準備も全くできていないので却下。
パラセイリング、バナナボート、ジェットスキー、沖でのシュノーケリング、
という4点セットでここは満喫することにした。なんて豪華!
決めたのなら早い。なぜか急かされてパラシュートをさっさと装備させられ、
わたしは気付いたらあっという間に空高くにいた。
不思議と全く怖くもなくて、ひたすら気持ちがよかった!
ずいぶんと長い時間、海の上をくるくると飛び回っていたなあ。
空で一人「気球に乗ってどこまでも」を唱ったのは良い思い出になると思う。

Paraseiring
♪ラーンラーンラララララララララーン…

そして熱く焼けた砂の上をダッシュして黄色いゴムボートにまたがった。
またがったと思ったらすぐに出発、沖の向こうまで猛スピードで引っ張られ
時にはジャンプをし、ゴムの上で尻がすべり落ちそうになる恐怖感を味わった。
バナナボートなんてどこが面白いんだろう…とグアムなどビーチで見かける度に
思っていたけど、スマン。めちゃくちゃ面白かった…!

Shutujin
いざ、出陣!

Iza
ブーーーン

Ittekimasu
ブーーーーーーーーン!(落っこちそう)

水分補給してお次はジェットスキー。言われるがままにハンドルを握らされ、
後ろに座った謎の日本語ペラペラ入れ墨バリニーズメンズが、
「ハイこれハンドルね。ゆるめたらストップ!」と簡単に説明してくれ急発進!
効果音をつけるのならアラレちゃんライクにキーーーン!だったと思う。
沖の方ではナイナイ岡村似の彼が、ザ・たっちなどの日本の最新ギャグを披露してくれた。
わたしのほうがトレンドに遅れていることに気付き悔しかったので、
これが最新だよ!と(最近モーレツに好きな)ダチョウ倶楽部の「どーぞどーぞどーぞ」
及び「聞いてないよ〜」を伝授した。するとフツーに「古いよ」と言われてしまった。
みんなよく日本のことを勉強してるんだなあ、と感心すると同時に
お笑い好きと自称していたはずなのに、最近のものはぜんぜん知らない自分にガックシ…。

インド洋の風に吹かれて、背中もすこし焼け、身も心も健康そのもの!
という充実感メーターが上昇してきたのが分かった。
夜は遊び疲れて早く眠り、朝早くに起きてしっかり朝ごはんを食べ、
フルーツや野菜もしっかり摂って、身体も存分に動かしている、という生活。
目に見るものは全て新鮮だし、悲しいことや落ち込むこと、面倒なこと
なんてひとつも思い出さない。これが充実と言わずになんというのだろか?
この充実感は「幸せ」という言葉にもそっくり置き換えることができる。

そんなことを思ったり、または素直に口にしたりしながら、
小さな舟に乗って沖まで行った。シュノーケリングで海を楽しむためだ。
フィンとシュノーケルを装着して、ざぶんと海に潜る。
ケアンズやグアム、タイの海の美しさにはもちろんかなわない、
キレイとは言えない海だったがやはり沖の方まで出てくると透明度が違う。
美しい南国の魚たちがたくさん、優雅に泳いでいた。
泡をぶくぶくさせながら、「ふぉれ、ひもひはりゅい(これ、こもちわるい)」
などと、細かい幾何学模様をした珊瑚などをつつきながら泳いだ。
ゆらゆらしていると中国人のツアー団体の舟が近くを通り、
あちらの言葉でなにか尋ねられた。水中メガネをはずして「アイムじゃぱにーず。
あいきゃんとすぴーくちゃいにーず。ソーリー。(ぶくぶく…)」などと
身振り手振りで大声で叫ぶと、鼻に海水が大量に入り危うく溺れかけた!

思う存分、魚と戯れて海水も堪能したところで陸へと戻ることに。
ミーゴレン(インドネシア風の焼きそば)を食べて、波打ち際でキャッキャと
現地の方も交えて海藻をぶつけあったりして、そろそろ移動しなくてはいけない
時間になってしまった。こんなに堪能してまだ時刻はお昼過ぎだなんて!

Miigoren
ミーゴレン。お皿と湯のみの柄がとてもかわいい。
ふつうの食器や何気ない小物などのセンスが良いのです。

この日、午後からはエステを予約していた。これまた人生初の体験。
ヌサドゥアのビーチから10分くらい、目的の場所へと車を走らせる。
この辺りはさながらアジアンビーチリゾートといった趣で、
ホテルのあるクタの辺りのギラギラした感じとまったく異なった、
のんびりとした雰囲気だ。リッチなホテルやスパが立ち並んでいるのが見える。
車をとめたそのスパは、安さで決めたものの予想に反してとてもキレイで広く、
なにかのハーブのような花のような良いかおりがふわりと空気を包んでいた。
ウェルカムドリンクとして頂いたジンジャーティーは、はちみつの淡い甘さが
ちょうどよく、海で冷えた身体の芯をやさしくほぐしてくれた。
3時間半のロイヤルエステティックというコースを選んで、おのぼりさんのように
ジンジャーティーを飲み干し(おかわりまでもらって)、部屋に招かれるのを待った。

アロマフットウォッシュ、全身のリンパマッサージ、ミルクスクラブ、
オイルマッサージ、フラワーバス、フェイシャル、オプションでさらに足のマッサージ。
これで日本円にして8千円ほど。うっかり毎週通いたくなってしまうような価格設定。
他のエステに行ったことがないので比べようもないのだけど、最高の心地だった。
背中がすべすべになって、顔がたまごをむいたみたいにつるつるする。
腕や足は触るともちもちしているし、肩はとても軽い!
エステやマッサージにハマる気持ち、じゅうぶんに分かってしまったなあ。

しかし2つの隣り合ったベッドの上で無防備にマッサージされている姿は、
今考えるとなんだかちょっと恥ずかしい。Hちゃんは気持ちがよすぎて
ほとんど眠っていたのだそう。赤い花びらが大量に入ったバスタブ(ねこあし!)
に身体をうずめて、お姫様の気分も味わった。でもそのうちに花びらを全身にくっつけて
「ムック」と形態模写しはじめたのはどっちが最初だったかな?

ほえーっとOLの教祖、SHIHOさまのような気分でコース終了。このニュアンス!
着替えて待合室でぼんやり周りを観察していると、男性が何人かロビーのソファで
腰を下ろしているのが目立った。一緒に施術を受けたのか、もしくは待っているのか。
なんだか日曜日の地方のデパートみたいな光景だなあ、と思った。
彼女、もしくは奥様のバーゲンセールに付き合う男性のつかれた姿を思わせた。
きっとマッサージは男性が受けても気持ちがよいに違いない。でもやはり、
こういうのは女性の世界のもので、居心地の悪さを感じているのではないかなあ、
などと思っていた。まあ、余計な心配。でもさ、花びらのお風呂にヒゲのあの子とか!
友人を一人一人思い浮かべたら面白くて仕方がない。入らせたいかも。くくく。

お土産にすてきなマッサージオイルをもらって、ホテルまで送ってもらった。
バリ島には電車というものがないので、必ず車での送迎がある。
さて、今夜の夕食はいかが致しましょうか?と、本当はバリのダンスを鑑賞しに
また街のほうまで出てもよかったのだけど、この汚くてちょっぴり危険なクタの街にも
馴れて、そして愛着を感じるようになってきた。ということで、
レギャン通りを散歩しつつ、目についたレストランでゆっくり夕食をとることにした。
地元の中華定食屋といったいったかんじの、こじんまりとした佇まいの屋台風の
お店に入った。ごま油と野菜の炒めたような香ばしい匂いが食欲をそそる。
ギネスビールを頼んで、いくつかの料理を持って来てもらう。どれもおいしかった。
最後に頼んだアボカドのジュースがびっくりするほどおいしかった!
バリはフルーツが本当においしい。雨期のはじまりで、季節的なものもあったようだ。
雨期のこの時期はいちばんフルーツがおいしいのよ、と近くのテーブルの
バリに在住しているという日本人のお客さんが教えてくれた。

Avocado_drink
とろとろのアボカドにチョコレート!これがすごく合う。
8種類も果物が入ったミックスジュースもおいしかったなあ。
いずれも100円くらい。安い!

クタのあたりの通りはかなりの交通量のわりに、信号がなく横断歩道も
あってないようなものだった。わたしたちは道を横切るだけでも決死の覚悟がいる。
大縄跳びに入るタイミングをはかるかのごとく、向こう側にやっと渡ることができ、
ほっとしたところでバリ人ジゴロが近づいてきて何か卑猥なことを言ってきた。
はいはいどーもスミマセンちょっと通らせてねーとその場をくぐり抜けたと思ったら、
野良犬たちがたまっており、危うく尻尾を踏んづけそうに。
(帰って来たらちょうどニュースで狂犬病の話題を見て、危なかったと思った!)
ゴミはそこら中に落ちているし、道の舗装もガタガタ。Hちゃんはサンダルで足を
怪我してしまっていた。歩くだけでなにかが起こる街だ、とため息をついた。
ホテルの近くの路上で売っていた色もかたちも美しいブドウを2房と、
スーパーマーケットでBali-Hiというこちらも地元のビールを買って部屋に戻った。

「じゃあさ、ちょっとさー、寝るね。」
とかなんとか言いながら、何を思ったかわたしたちは明かりもつけたまま、
化粧も落とさないまま、もうとにかくなーんもしないまま、眠り込んでしまった。
部屋に到着して15分もしないうちの就寝だったかと思う。
なにかの物音で午前4時に起きたときには本当にびっくりした。
Hちゃんを起こすか起こさないか迷った挙げ句、起こすことにして、
そこから買って来たブドウとビールで酒盛りをすることになった…。
こんな時間に起き抜けのむくんだ顔で2人して笑いながらビールを呑む図って。
ブドウは今まで食べたブドウの中でいちばんおいしかった。
皮まで種まで食べられちゃう。ビールにブドウ、意外に合うもんヨ。

Balihi
午前4時のアシッドな酒盛り。2人ともトランス状態です。

食べ終わって顔を洗ってはみがきをして本当の就寝。
翌日の夜には飛行機に乗って、日本へ戻らなくてはならなかった。
寝ちゃったねーなんて時間を惜しみつつも、その後の記憶は朝までない。
わたしの充実感メーターは、完璧に振り切ってしまったものだと思われる。

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