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2006年12月 2日 (土)

HandJobs For The Holidays 〜 バリ島旅行記(その4)

●2006/11/19〜20

3時間前のアルコールとたらふく食べたブドウで
お腹の中のひとがものすごく膨らんじゃってる朝だった。
クーラーのタイマーが切れた部屋は相変わらず蒸し暑く、
外からはニワトリや犬の元気な鳴き声が聴こえてくる。
ああ、明日の今頃は帰りの飛行機の中だなんて!

「ねえ、若草さん 海の匂いがしない?
何かさ かすかにさ、汽笛の音も聞こえない?」
さてさてこのセリフ。
この朝に思い出した、あるマンガの中の好きなワンシーンだ。
正確には、ほろ酔いの3時間前に眠る直前に
ベッドの中でとつぜん思い出した。
汽笛の音なんて、きこえないのに。海の匂いだって、しないのに。
帰ったらすぐに何年ぶりかにあの本を開いてみようと思ったんだった。
それからバルコニーに出て、外の空気を吸い込んだ。花の甘い香り。
「すべてはああ、鼻から入る空気がうつくしく肺を満たす」

行きのグアムの空港にて乗り継ぎを待っている間、
なぜか石坂浩ニのニックネームをなかなか思い出せなくて
なんだっけなーなんだっけなー?と首をかしげていた。
どうして石坂浩ニのニックネームを思い出そうとしたのか、
「へいちゃん!」と思い出した頃には、そこんとこは忘れてしまった。

そしてこの日の前の夜、マンゴーやパパイヤをつつきながら
「きみたち、バナナ、パパイヤ、マンゴーだね」
「ちがうよ、ピーチ、パパイヤ、マンゴーじゃない?」
なんて会話をして。正しくは「キウイ、パパイヤ、マンゴーだね
ということを帰って来てから気付く。キキ、キウイ…。

記憶ってあやふやで、とってもあいまいなものだなあ、と。
わたしが忘れっぽいだけなのかとも思うのだけど。
部分部分がとても色濃く、浮き彫りのように見えることがある。
遠い記憶も近い記憶もフラッシュバックみたいに。
この一日のはじまりのお腹の重さも、へいちゃんのことも、
キウイのことも、それでずっと笑っていたことも、いつかきっと思い出す。

ちょっと寂しい気持ちで起き上がって、朝食をとりに行く。
そこから見る中庭、プール、たくさんの部屋は昨日と一緒の眺めで
今こちらに帰ってきてからも、同じ景色があそこで続いてるんだなあ、
と思うとたったの3日間だけだったのに、当たり前のことなのに
不思議に思う。世界はわたし中心に回ってるんだなあ。ハハ。

Haibisukasu
目の高さで咲いていた、大きな花びらのハイビスカス。
落ちたものを髪の毛に挿してみたら美人度が上がったよ!

この日は、チェックアウトが夕方の6時、8時くらいに空港に行けばよい
スケジュールだったので、おみやげを買ったり、散歩したり、
ホテルでのんびりしようかということになった。
出かける支度を済ませ、車を頼んで街のほうへと出ることにした。
いくつか目についたお店に入って、職場のひとやあの子たちにあげるおみやげを買った。
おともだちに頼まれていた「ジャムウ」という民間治療薬のようなものを探す。
あるジャムウは頭痛や肩こり、生理痛などに効果のある鎮痛剤的な役割を、
またあるジャムウは消臭、または痩身やアンチエイジングなど美容的なものの
役割を果たすそれもあるのだそうな。媚薬ジャムウなるものもあるのだとか…。
入った薬局のようなところでいくつかのジャムウを見せてもらい、試させてもらった。
ユーカリとスペアミントのようなすっきりした香りでなかなか良かった
「ボカシオイル」をひとつ購入。アロマオイルみたいなもので、
身体中どこにでも使え、そしてお茶などに入れて飲んでも良いのだそう。
インドネシアでは黒魔術で、医学とは無関係の力で病気を治したりする風習が
いまでも普通にあるそうだ。薬草でケガを治したりする。ドラクエだ…。

Jamuu
これが買って来た「ボカシオイル」というもの。
小さくてかさばらないので、おみやげに最適だったのかも?

お腹が空いてきたので目についたお店に入り、またミックスジュースを頼んだ。
バリは食べ物がどれもこれも美味しかったけれど、フルーツジュースが一番かも。
そのまんますりつぶしたような濃厚なドロドロが、たっぷりのグラスに入って
運ばれてくるのがうれしい!(そしてとても安いのものうれしい。)

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街角の道祖神シリーズ4連発。なーんか誰かに似てるよね?

買い物を済ませてホテルに戻った。まだ昼の2時くらいだったので、
プールで泳ぐことにして、ワッホーイ!と子供のように駆けて飛び込んだ。
レストランのスクリーンにはなぜか「功名が辻」が流れている…。
バリのホテルのプールにてちょんまげ頭を眺めるとは思いも寄らず。
すこし話すようになったオーストラリア人の老夫婦(わたしたちのことを中学生だと
思っていたらしい)も夢中で画面を観ていた。ヘンな光景。
熱い太陽にヤラれちまって、プールサイドのサマーベッドで横になったのなら
そこからの記憶は少しばかり、ない。

Oubeika
欧米か?

タオルからはみ出した足が真っ黒に焼けたところで、起きた。
こういう過ごし方もとても良い。いつも短い旅なのでアクティブに
つめこんで動いてしまうけど、たとえ長い間旅行に出ることができなくても、
一日くらいのんびりする日をつくると気持ちに余裕が生まれてリラックス。
しかしこの旅の、やたらと眠くてひたすらだらしなくなってしまうあの空気はなんだ?

トランクに荷物とこちらの空気をぎゅうぎゅうと詰め込んでチェックアウト。
空港へのお迎えまで時間があったので、最後の食事はホテルのレストランにてとることに。
その時の夕焼けは見事で、メランコリーな気持ちをいっそう引き立ててくれた。
生地がフワフワのピザに、しょうがのたっぷり入ったあたたかなスープ。
それにまたしても、のミックスジュースをいただく。
言わずもがな、おいしかった!

Kuta_hotel
中庭のレストランからの眺め。
安宿だったわりに、広くて清潔で良かった!
スタッフの方たちもとても親切で明るく面白かったよ。

やっぱりぼんやりとした男の人たちがたくさんそのへんの道ばたに座っていて、
果物や野菜、お供えの材料や、肉や魚などを売っている小さな屋台がいくつも出て、
舗装のなされていない歩道では、野良犬たちが怪訝そうな顔して寝転んでいる。
暗くなった町の景色は、車の中から眺めるとオレンジ色の街灯でキラキラしていて
ごく単純に、美しいと思った。また来るね!と景色と、見えない何かに手を振った。

バリのデンパサール空港からグアム経由、成田空港へという行きと全く
同じコースでの帰路になるわけだけれども、デンパサールからの出国審査が
日本からアメリカへ入国する時よりもだいぶ厳重だった。
アメリカへはいかなる国からも手荷物での液体の持ち込みは厳禁であり、
コンタクトレンズの保存液を入れたケースさえも持ち込み不可の対象であった。
目薬も化粧水も不可だったのであの乾燥した機内は真剣20代後半にはキツイものが…。

機内で隣に座ったバリ旅行者の日本人の方に、「何かダンスは観ましたか?」
と訊かれたがわたしたちは2人してぶんぶんと横に首を振った。そして驚かれた。
そこでやっと、一度も伝統であるというバリダンスを観ていないことに気付く。
「ケチャ観てきます」「レゴンダンス修得してきます」なんてさんざん言ってたくせに!
そしてそれこそがわたしの思い描いていた、まさにバリ的なものだったはず…!
「やっぱりいつかまた行くしかないってことだよね?」
2人とも今度はぶんぶんと縦に首を振った。
ふと外を見ると、円を描いたキレイな虹を見ることができた。
半円ではなく丸い円の虹なんて見たのははじめてでとても嬉しかった。
また来てね、と言われてるみたいだった。

成田空港に到着したのは午前11時頃。
みんな仕事してる頃だーなんて思って少し申し訳なく、少し優越感を感じて。
着陸に近づいて、雲を抜け下を見ると紅葉した山々が見えて来た。
茶色や緑、赤い色がモザイクみたいにキレイな田んぼも見える。
車や人がおもちゃみたいに見えてくるあの着陸寸前の景色ってなかなか好きだ。

やっぱり少しほっとして、帰国の手続きを済ませトランクを取りに行く。
すると悲しいことにわたしのトランクの2つあるうちの横についている方の
キャリー用の取っ手がなく、巻き付けておいたベルトもなくなってしまっていた!
荷物係の受付に行くと探すでもなく、もう見つからないものとして
「保険適用しますので書類に記入願います」と修理の申し込みを促された。
わたしは取っ手よりも、お気に入りだったイタリアカラー(赤白緑)の
ベルトの行方が気がかりで、それを言うと赤白青のトリコロール、ではなく
北朝鮮もしくはタイの色の赤白紺のカラーリングのベルトを代わりにくれた…。

このトランクは何年か前に弟から譲り受け、今までタイ、ニューヨーク、グアム、
ハワイ、オーストラリア、インドネシア、と私たち兄弟と旅をともにしたものなのだ。
安物だしボロボロだし中身もあんまり入らないけれど、愛着がある。
毎年のように、来年は新しいの買おうと思うのにこちらを使っている。
(でもRIMOWAのかっくいいやつ、いつかは欲しい!)

Trank

今頃わたしの取っ手とベルトはどこにあるのかな。
グアムの乗り継ぎのときにでも取れちゃったんだろうなあ。

吉祥寺までのバスの時間に余裕があったので、
なんかしょっぱいものが食べたいね、ということで丼もの屋さんに入る。
しらす丼と豚汁を、会話も無くもくもくといただいて満腹に。
となりに座っていた人たちは今からどこかの国に行くような会話をしていた。
空港の、いろんな国のいろんな人たちが交差して行く感じってなんだかいいなあ。
いってきます、いってらっしゃい、ただいま、おかえり、ようこそ、
がそこら中に溢れている。

よく眠ったせいか、帰りのバスの中でも、部屋に着いても眠くならずに
そんなに疲れてもいなかった。洗濯をして、トランクの中身を整理して、
うどんを作って食べた。いつもよりもしょっぱくなってしまった気がした。

今年も無事に楽しい旅行になったことに感謝する。
天気に、海に、食べ物に、プールに、エステに、夕日に、ありがとう。
かわいいHちゃんには最上級の感謝を。
また来年楽しく旅行をするために、身も心も健康でいられますように。
ムムディさんよ、よろしくおねがいします。

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コメント

いいなあ。おいらもバリ行きたくなってきました。
おいらの知り合いにもバリが好きで好きで
住んじゃった人がいます。
でも数年で帰ってきたみたいだけど(笑)。
日本じゃ冬なのに
暖かいプールサイドでグッタリ。。
夢みたいですね!

投稿: acky | 2006年12月16日 (土) 18:39

>> ackyさん

コンバンハ。コメントあざーーっす!
ああ、一ヶ月前の今頃は!
ちょうど飛行機の中で、もうすぐバリって頃です。
帰って来た直後よりも「呼ばれてる」感が強いです。また行きたいなあ。
今度はもっと長く、いろんなところへ…。
で、そのまんま住み着くってのもアリかも。年中夢の中。

ackyさん、なんとなくバリ似合いそうな気がします。
バイク率(50ccだけど!)率が高かったからかしら…?笑

投稿: アッキー | 2006年12月16日 (土) 21:44

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