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2007年9月21日 (金)

センチメンタルジャーニー

夏はまだ終わってなかったみたい。仕事も含む身辺のドタバタを一段落させて、先の三連休+有給休暇を使って栃木へのんびりと旅行してきた。

わたくしー栃木県出身なのだけれどもーー
だから栃木へ旅行してきたってへんな感じなのだが群馬県との境ギリギリの県南で生まれ育った背景があるからして県北のことはよく知らない。キッパリ。そして折にふれて群馬県の肩を持ったり、お国自慢のつもりが群馬県のことを言っていたりということがあるので、この旅の同伴者より群馬県のアイデンティティを持つ栃木県人と評された。県庁所在地である宇都宮市に至っては、数えるほどしか訪れたことがない。おいしい餃子の店は?なんて誰かに聞かれても「あー、みんみん行っとけ」なんてテキトーに有名店の名を挙げてこなしていた。聞いてくれた方、そんなわけなんですソーリー。今回、餃子やさんをはしごして美味しい店にも行ったので次は自信をもってオススメできる。フガフガ。

前半のメインはRADIO BERRYというローカルラジオ放送局が主催する野外ライブイベント、ベリテンライブに参加すること!チケットを取り損ねたので着の身のままで赴いたのだけれどもやはり当日券も最終手段のダフ屋も出ていなかった…。外でも音は聴こえてくるしまぁいっかと会場から離れた。そして真夏のようなカンカン照りの中、一番暑い時間を敷地内の温水プールで泳ぎつつ涼をとって時間をつぶし(最高だった!)裏技を行使してわたしたちにとってメインの斉藤和義からガッツリ堪能することができたイイトコ取りっぷり。せっちゃんの歌はどれも(といっても5曲しか演らなかったのだけど)胸に迫ってきた。「ベリーベリーストロング」と「虹」で、わたしはこの人のつくる歌が好きだと確信してしまったよ。うむむ。「オリオン通り」を聴いて前の日の夜にフラフラと散歩した宇都宮の街の景色がまぶたの裏にじんわり蘇ったんだった。いい街だと思った。

そのあとはゴーイングアンダーグラウンドとアジカンをチラ見して天下一品ラーメン(屋台!)を食べて早々に退散。田舎の夜道は虫が大音量で鳴いている。モーター音のような大きな音はくつわ虫?ガチャガチャ煩くてビックリした。あんな大きな音ははじめて聴いたぜ。しかもステレオだしさ。月と星がきれいな空は、ぐるりと見渡すとプラネタリウムみたいに、まあるく見えてくる。焼き肉をごちそうになったのに、すぐにおなか一杯に。天下一品ラーメンを汁まで残さず食べた自分を軽く呪う。

田舎の夜は早い。ごはんを食べたらあとはひとっ風呂浴びて就寝あるのみだ。田んぼに囲まれたところで眠ると、この時期はスズメやらなんやら鳥の鳴き声で起こされるということが判った。チヨチヨチュンチュンという声で早起きする。もう稲刈りの時季なんですなあ。栃木のお米はおいしい。お水がおいしいとなんでもおいしくなるのかな。黄金色の景色を見ていたら、金髪の草原を読み返したくなった。あ、そういえば大島弓子先生も栃木県出身だわね。いつのまにか生まれてきた栃木県人のアイデンティティ。

後半のメインは鬼怒川・川治温泉へ列車の旅。宇都宮から在来線の日光線に乗車してまもなく到着。下今市の駅でバスと電車乗り放題のフリーパスを購入して荷物を預けまず赴くは日光江戸村。栃木の誇るゆるキャラスター、にゃんまげのいるところ。入場するもあまりの緩さに気持ちもたるむ。いまいちテンションも上がり切らずに(でもそれがちょっと心地よかったりするのだけど)うらうらと江戸の村を練り歩いた。忍者ショーがカッコよかった。テンションの上がり切らなかった要因のひとつは、にゃんまげ本人がいなかったという事実!なので、顔出し看板でわたしがにゃんまげになってきた。

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アキまげ。

鬼怒川温泉駅の駅前には足湯があって一息つける。知らぬ者同士が足を投げ出してぼんやりとしている姿がなんだか幸せな光景だなあと思った。東京にも駅前とかに足湯があればいいのにねーなんて話していたけどすぐにルンペンのたまり場になるでしょと現実的に翻して笑ったよ。

夕方、風が涼しくなってきた頃に宿泊するホテルのある川治温泉駅まで行く。駅に到着するとお迎えが来ていて嬉しくなる。チェックインして部屋の広さと畳の青さに疲れも忘れて早速と言わんばかりにゆかたに着替え大浴場へ。竹林の中にある露天風呂。湯気で濡れた竹の葉がつややかに光る。たくさんの星もよく見えるし、最高のひとときだった。最高のひとときはひとときではなく継続するものだった。お風呂から上がったらお楽しみの夕食の時間。あまりにも美味しかったのでここに記しておく。なんかもう、食べてばっか。これも旅の醍醐味なのだけどさ!

先 付  生湯波茸のこ餡
       網茸酢味噌和え
鍋 物  茸のこ鍋
お凌ぎ  山奥寿し
香の物  野沢菜 日光沢庵 赤かぶ
中 皿  酒蒸し地鳥
台の物  秋蕎麦の実大和芋掛け
煮 物  下野煮
焼 物  岩魚塩焼き又は牛ヒレステーキ
揚 物  秋の味覚舞茸 エリンギ 丸十
食 事  栃木産コシヒカリ
吸 物  鬼子蔵汁
水菓子  マンゴープリン

山奥寿しはミョウガとシイタケとマスのお寿司。それと地元野菜たっぷりの下野煮はお凌ぎとしておかわり自由。このメニューに地ビールの日光ビールを注文していただいた。岩魚と牛ヒレで迷った挙句、わたしは牛ヒレを。鉄板にこげるバターとお肉の香りでニヤつくのはいったい何歳まで有効でしょうか?もうダメでしょうか?美味しかったねーを連呼してオヤスミ前にまた温泉。こんな贅沢、大人ってすごく楽しいよと子供の頃の旅行があまり好きではなかった自分に言ってあげたい。今になって、忙しいところ週末の休みとなれば色んなところに連れていってくれたお父さん、お母さんに感謝する。

朝食のメニューもぬかりなく、特に焼きたてのバターロールの美味しさたるや!ふかふかでもちもち。旅先の朝食ってなんであんなにたくさん食べられるんだろう。満腹になるまでいただいて(デブ)少しうつらうつらしてから荷造りののち後ろ髪引かれながら宿を後にした。大変気持ち良く過ごせる宿だった。また別の季節にでも訪れたい。温泉とおいしいごはんでなんだか肌がツヤツヤしたのはよかったのだけれど明らかに丸くなった顔については見て見ぬフリをしておこう。

お昼に駅前できのこそばを食べてから、再度電車に乗り込んで龍王峡(駅の表記は竜王峡)で下車した。秘宝館に行くために…。うら若き、いや、この際若いか年寄りかは別として、嫁入り前の娘が行くべき場所かと問われれば笑顔でイエスサー!合言葉を発して割引価格にて入場した。入るや否や昭和臭プンプン。展示の仕掛けがちゃんと作りこんでいるものが多く、中でも滝の流れるショーステージに意外と本気で楽しめてしまった。貪欲に楽しんだと言ったほうが良いのかもしれない。天狗とおかめが乱舞する映像作品も現代舞踏の趣ですばらしい。言うまでもなく内容はとてつもなくアレなわけだけどな!去年も伊香保にある秘宝館に行ったよなあと生ぬるく思い出す。日本のこういうとこってなんかちょっといいと思う。大切な文化だよ!

いちいち笑い転げながら建物を後にして、うってかわってウッディーな雰囲気のレストランにて喫茶タイム。おいしいコーヒーと豆乳でできたババロアをいただく。眼下には稲刈り前の田んぼというロケーション。風鈴がチリリンと鳴って実にさわやかだ。同じ敷地内には異臭を放つ秘宝館があるという事実を除けば…。

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柔らかな日差し、心地よい風、見上げれば秘宝館。

まだまだ帰りの時間まであるということで沢のほうまで降りていった。ドドドドドという轟音とともに見えてくる水しぶき!虹見の滝という名所だった。運がよければしぶきの中に七色の虹を見ることができたのだそう。それにしても迫力があったなあ。川べりでは水切りに夢中。ツェペリさんの波紋かと見まちがうほどの水切りを魅せるアイツ。投げる石選びのコツからご教授頂いて、わたしも少しだけ上達した。少しだけ…(悔しい!)日本では千葉ロッテの渡辺投手が叩き出した32段というのが公式で一番の記録らしい。ちなみに石が跳ねる回数の単位は「段」だ。水切りに熱中するわたしたちは、まるで小学生の夏休みだった。文字通り時間を忘れてしまっていたため、ひとつ電車を見送る結果になってしまった。都会ではプライムタイムであろうこの時間帯にひとつ電車を見送って1時間半も待つとは田舎を侮るが如し。

やっと乗り込んだ列車は北千住まで3時間半の区間快速。ボックス席でテーブルを広げてお菓子とお茶を並べた。途中停車の下今市で突然聴こえてくる「べんと~ べんと~」の声。お弁当屋さんのおっちゃんが練り歩いて手売りしていた。うわ、なんかテレビの旅番組みたい!「なんのお弁当ですか?」と聞くと「ん?ちどり。」とのこと。なんだかよくわからなかったが、まーいっかと購入して包みを見ると「地鶏」の文字が。ワハハハ。一口食べてみると旨い。びっくりするくらい旨い。あっという間にごちそうさま。二色そぼろと釜飯の上に載った鶏の照り焼きが柔らかでジューシー。副菜の日光ゆばの煮物も良いお味だった。レベル高し、ちどり!駅弁をこうやって買えるのってすごく貴重なことなのでは?そんなわけで夕飯を食いっぱぐれていたので、結果オーライだった。自宅までの行程、そのあとはぐっすり居眠りして帰宅の途。そんなスペシャルがずっと続けばいいのにな。続けられるように日々をきちんと過ごそうと改めて思う。きちんと。

写真アップするも、グロが紛れていますので注意。虫嫌いは特に!!

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餃子メモ。駅前の「餃天堂」がおいしかった。水餃子に至っては小龍包みたい!あ、宇都宮餃子は地元民オススメの「武蔵」には入れず無念。井頭公園のプールやら温泉の施設内にある売店の餃子もかなりのレベルだった。羽付きのパリパリもちもち小ぶり餃子が好み。食べたりなかったので餃子ツアーは別途設けるべきなんだな。そういえば餃子像とのツーショットも撮り損ねたぜー。

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コメント

アッキー旅行記はキラキラしてて善い!
栃木は仕事でしか行ったことがねー(_´Д`)ノ~~

投稿: ツカ | 2007年9月22日 (土) 00:57

いい休日だこと!
写真がどれも気持ちいいねー。
にゃんまげに飛びつく宇宙飛行士がツボ。
さっきスカパーでロックインジャパンを放送してて、
まさに和義さんの「ベリーベリーストロング」と「虹」
が流れたんだよ。
結局ボロフェスタいくことにしちゃったべ。てへ。

投稿: kaori | 2007年9月22日 (土) 01:07

>こんな贅沢、大人ってすごく楽しいよと子供の頃の旅行があまり好きではなかった自分に言ってあげたい。

この一文すごくいいです!
おいらもそう思いますよ~。

栃木のギョーザ食べてみたい。。
「私をギョーザに釣れてって」ツアー
企画お願いします(笑)


投稿: Acky | 2007年9月22日 (土) 10:46

久しぶりのプチ旅行記は文字数以上に中味の詰まった大作ですねー。
でも、ふむふむ頷きながら読み進めていくうちに、お腹が減ってきたのは何故でしょね?
写真を眺めていても然り。
ただ、その写真がいつも以上にキラキラしてて、色鮮やかなのは、
栃木の太陽の成せる技なのかそれとも・・・。

投稿: tan-chang(ハラペコ) | 2007年9月22日 (土) 11:47

ベリテンいいなァ。
斉藤さんカッコいいよねー。あの色香。
アッコの写真センスもいつもナニゲニすてきよ。

投稿: まち | 2007年9月22日 (土) 21:19

>> ツカさん

キラキラしてますかー?
この旅行中はずーっと晴れていたんですよ。
9月も半ばなのに真夏日でキラキラっつーよりも実際は
ギラギラだったかもしれません。そして熱射でクラクラです…。
仕事で来たことあるのってもてぎツインリンクあたりかな?
栃木はよいとこ、一度は(あそびで)おいで!です。

投稿: アッキー | 2007年9月24日 (月) 23:22

>> kaoriさん

オンパク、おつかれぃ!いいなーいいなーと思いながら。
レポ楽しみにしてますから。ニヤニヤ…
秋のボロフェスタ、いいなあ。わたしは朝霧で今年は〆かな。キセル!

にゃんまげ、いろんな写真が飾ってあって面白かったー。
ファミレスで女子高生に紛れるにゃんまげも秀逸でしたワン。
ホンモノがいないってどういうことよと思ったけど。
ここだけのハナシ、法外な入場料(4500円)だからねえ。笑
入口まで来て帰っている家族連れなんかもいてハナからアチャーって
感じだったの。それもふくめてゆるく楽しめたんだけどさ!

投稿: アッキー | 2007年9月24日 (月) 23:23

>> Ackyさん

各地のナンバープレートをつけたバイカー旅行者たちも
初秋の鬼怒川にはいっぱいいらっしゃいました。
この時期のツーリングってすんごい気持ち良さそうですね〜!
そうそう、今じゃ自分でも信じられないんですけど
子供の頃めちゃくちゃ出不精で、家で一日中お絵描きしてたり
してるほうが楽しいって思ってたんです。修学旅行も面倒くさかった…
今や独りでも2人でも何人でも、遠出大好き!笑

ギョーザツアー、そうですね、まずは現地待ち合わせです。
餃子像の前でこの指止まれ!!!

投稿: アッキー | 2007年9月24日 (月) 23:23

>> ハラペコ

ちみがハラペコだと震えるっちゅー話だから、
いつでも満腹でいて欲しいと思います。そうだ、空腹時に震えるって
糖尿病に注意ってこないだテレビで言ってたぞ!甘党さんよー!

最近ちょっと太陽を味方につけちゃってるみたいなんで、
来る朝霧ジャムにてもその威力は発揮できることと思います。思います。
ま、今日は電車降りたとたんに雨が降って来たんだけどね…
ポイントは、あまり調子にのらないこと。この点に尽きるかと。

投稿: アッキー | 2007年9月24日 (月) 23:24

>> まちだ

アキまげです。こんばんは。
ほんとにねえ、もう、セクシーすぎてうっとりしちゃったよ。
MCも軽く卑猥で大盛り上がりだったよ。すごくいいよね。
サポートギターのキセル兄も開衿ピタピタ黒シャツでセクシャルバイオレット
な感じだったので笑ったよ。コーラスもほわんとしてて合ってるんだか
合ってないんだかで絶妙で微妙で最高だった。
そういえば3年前のフジで一緒に聴いたよね。アゲハ!
写真ホメてくれてデレデレしちゃう。GR-Dは今が買い時ってことで
おそらく手を出すと思います。きゃー

投稿: アッキー | 2007年9月24日 (月) 23:24

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