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2008年3月31日 (月)

夢だけ呼んで

2/26~2/28の二泊三日で金沢~氷見へ自分を甘やかしに出たという北陸トリップ記。長々しく書きつづっていたのでちらほらアップしておこうと思う。

自宅に3度出戻るという自分でも呆れてしまう忘れ物をしでかしたあと、ひとつ、いや、ふたつの予定を変更して早めに到着した羽田空港。誰かと誰かが、何かと何かが、交差してそして挨拶を交わしていくような空港の雰囲気にワクワクする。矢印と番号に導かれてチェックを済ませ荷物を預けた。スタバで外国人の方に話しかけられるがなんとおっしゃってるか良くわからない。わたしなりの解釈で「サンドイッチを交換してクーダサイ」と言われているような気がしないでもなかったが、真偽のほどは今だって定かではないのだ。

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金沢駅にて上を見上げる。

もちろん席は窓際で、と平日昼間の余裕な予約をして乗り込むJAL便。楽しみにしていた清水ミチコの機内放送はすでに期間終了していた模様…。小一時間のフライトは、これからはじまる3日間のことを考えてるだけで終わってしまった。気付けば小松空港、曇天模様で明らかに顔に触れる空気は東京よりも冷たい。預けたザックを背負って金沢行きのバスに乗り込む。耳に流れ込んでくる音楽はあったかくて切ない。旅気分を盛り上げるに決まってるじゃないか。雨のそぼ降る香林坊で下車、誕生日にもらったステキすぎるカサをさし少し歩いてホテルにチェックインした。激安な値段の割りには良いホテルでなかなかに満足。お風呂も広くてとても快適だった。足伸ばして首まで湯に埋まってあーーってできるくらいの。そしてまもなく金沢に住む(フジロッカーで本の虫で旅好きで誕生日一日違いで水瓶座の)おともだちがロビーまでお迎えに来てくれて再会の挨拶もほどほどに(去年のHeaven's Jam以来だったのだね!)腹ごなしに行った。高い天井、大きな音で響くダンスミュージックがなかなかに心地よいカフェでカレー。濃厚だけどさらっとしてておいしかった!北陸旅行のはじまりにふさわしい縁起の良い食事だ。そして「さっきリハで思いっきりビューティフル・デイが聴こえてきたよう」というもっきり屋というお店へ向かう。キセルのライブ in 金沢なのだ。旅にこんな予定を盛り込めるなんてオトナって自由だよね。

もっきり屋さんは木でできたぬくもりのある内装。夜はジャズのライブをしたりしているのだそうだが、ふだんは街の喫茶店の類いなんであろうこぢんまりとした雰囲気。手を伸ばせば弟のあのプレベが、前に倒れ込めば兄のあのグレッチが、触れられてしまうくらいの位置で鑑賞。マジック・アワーの兄弟ハーモニーではじまり、あのアルバム一連とタワレコ特典だった弟作曲の「イギリス海岸」そして「くちなしの丘」も。アンコールは大好きな「ベガ」と「ハナレバナレ」そして高田渡さんの「系図」という曲も演った。わたしの前に座ったあの子も泣きそうになっていたみたいだけど、背中のわたしも同じくだったよ。寒い空気に閉ざされた中のひっそりとしたプライベートパーティーみたいな心地の夜だった。今までに観たキセルのライブで一番良かったと断言だ。臨む気持ちも大いに関係すると思うけれど。今までに見たことのあるようなないような景色をイメージしながら、いろんなことを思った。曲を聴けば聴くほどに形作られてはっきりしてきた、ひとつの思いがあった。なので、キセル兄弟がMCで「僕らがライブ中にお客さんはなに考えて観てるんでしょうかね」なんて言っていたときにはドキリとしてしまった。近年、なんだろう?ライブを観ていても良くも悪くも内省に迷い込んでしまうことが多くなったなーと思う。ほんと、みんな音楽を聴きながら何を考えてるんだろう?周りを見渡すといつもの東京のそれとはまたちがう感じがするお客さんの顔ぶれ。もっきり屋さんの常連なのかしらと思わせる年配のお方もいらっしゃる。「ほんとに狭いからびっくりするよー」とチケットを取ってもらったときから耳打ちされて楽しみにしていたけれど、あんなに狭くて心地よい場所だとは。秘密基地みたいな趣もあったなあ。ずいぶんと地方ライブの良さを感じ取ってしまった。今度のキセル兄弟は磔磔にてライブを観てみたいものよのー。

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ライブ直前のステージ。
ステージという名の狭い店内の一角。

ほっこりした最高の時間のあとは大雨の中、こちらのステキなお店へ連れてってもらう。お店の引き戸を開けると白く美しい木目の内装。木と白い陶器とガラスってよく似合うなあ。なんだかお店の中に流れる時間がゆったりしている。お店に入ったとき、Sketch Showの大好きな曲「Do You Want To Marry Me」が聴こえてきてかるく鳥肌が立った。ん?寒かったからか?窓から見える雨粒が時折みぞれになったりしてるのかなと思わせるくらいスローに見えた。ふだんあんまり飲まない梅酒をいただきたくなって2,3杯ほど。お腹一杯のはずだけど、先付けで出されたものがどれもおいしくてかわいらしくて、だし巻きたまご(好物)やホタルイカ一夜漬け、ピクルスなどを肴にあんな話やこんな話をした。そうそう、薄いガラスのカップって口当たりがよくてさらにおいしく感じるものだね。某アーティスト掲示板にわたしそっくりな文体で、しかも名前も一緒、内容もシンクロナイズド!という書き込みがあることを教えてもらう。…鳥肌が立った。これはわたしを知ってる人だったらわたしだって思っちゃうよ。世の中には見た目の似た人が3人はいると言われているけれど、性格やら好きなものやらがそっくりな人ってのも3人くらいはいるんじゃないかね。明日の夜もお付き合い願います、と美女へ打診し良い時間にホテルへ帰る。広いお風呂に湯をためすぎてあふれさせたり、平日の夜中に旅の成果を一方的に報告するという迷惑な長電話に付き合ってもらったりしながら就寝。ひとまず3度出戻ったわりに順調な滑り出しの旅になったかなあ、とほっとして。

つづく。

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コメント

いいなあ。
もっきり屋、一度行ってみたいなあ
と思ってました。うらやましいです!

投稿: Acky | 2008年3月31日 (月) 23:51

>> Ackyさん

もっきり屋さん、また行きたいっす。
いま思い出しても異空間だなあ…と思います。
特別なライブを体験させてもらいまった。
高田渡さんのカバーをやった時、お店のマスターさんが
思わず拍手をしていたのがなんかすごく良かったのです(笑)

投稿: アッキー | 2008年4月 3日 (木) 01:12

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