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2008年4月15日 (火)

夢のおこぼれ

もう2ヶ月近くも前の話になるけれど、北陸トリップ記の最終回。

旅の三日目、急にやってきたさみしい気持ち。のんびり過ごしていたわりに、楽しい時間は過ぎるのがほんとうに早いもんだ。身を切るような寒さでこの日もあたたかいインナーを着こんで、ザックに荷物を詰めて、ホテルをチェックアウト。なんだかおなかがいっぱいで朝ごはんがちゃんと食べられなかった。この日は一日中Kさんを独り占めで予約!前の日の夜にもお酒を飲んで良い時間までいっしょにいたのでこの日はお互い布団の中からメールで「今起きてね…」「まだ布団でね…」というわけで集合時間をすこしだけ遅らせて。ゆっくり準備してバスに乗り込んで金沢の駅にて待ち合わせした。そのまま歩きで市場のほうへと連れ立っていただく。途中で気になる雑貨やさんに寄ったり、右に左にきょろきょろしながらの散歩気取り。何度も思ったけれど、平日の昼間に金沢でフラフラしている状況ってとても稀有。旅の醍醐味を味わっている実感がフツフツ。

乙女なブランド、ロルの甲斐みのりさんの本「乙女の金沢」をこっそり買って読んでいた往路の機内。(関係ないけどやっぱり「乙女」という言葉って違和感を感じる。当たり前に乙女でいられるのは十代までだろうよね?あえての精神的乙女、なんだよね、この場合。分かってはいるけれど、もどかしいキーワード。)気になるお店や食べ物は盛りだくさんで、ぜんぶ回るのは絶対に無理であろうと諦めつつもやっぱり近江町市場は行ってみたかった。まずお寿司(ノドグロを2回頼んだりして)で腹いっぱいになり、お目当てのお土産を探しに十字型になっている市場内をとりあえず歩く。目に飛び込んでくる色が鮮やかで、やっぱりカニの朱色や茶色が印象的だった。アジアを感じた。そしてここでは人生の勉強になるようなことがひとつ!結果的に直感に頼ってよかったと思えた。ま、松葉カニの話です。うまい話には裏があるかもしれない、といくら非日常の世界でも念頭に置いておかなくてはならない。目は口ほどにモノを言うということも実感したねこりゃ。ウムウム。

Oumichouichiba
一歩入り込むとワクワク感倍増!

お世話になってるお方用の立派な松葉ガニを宅配にて手配、加賀野菜の五郎島金時と丸いもも購入してほくほくで市場を後にした。近くのデパートに寄って一目でホレてしまった座布団カバーを購入。石田屋さんという金沢の寝具メーカーさんのもの。銘仙をつかった生地でなんといってもデザインがとてもモ・ダーンなんである。腕時計柄とエンピツ柄のそれを自分用に購入。併設のカフェにてお茶と甘いものを摂取してほっとした。BGMがこの頃よく聴いていたスティングの曲を日本人のアーティストがカバーしたもので、ちょっとドキリとした。カフェの大きな窓から市場が見えて、再開発しているのだと、大きなクレーンが動いていた。東京もそうだけど、どこもかしこも日本全国工事中だ。なんだか町って変わり続けるでっかい生き物みたいだなあ、と誰の視点で考えているかよくわからないことを思った。

お次は金沢に来たらここに来なきゃ…と思ってはいたがなかなか至れなかった、ひがし茶屋街へと。格子の扉が気持ちよい眺めのまっすぐな道。明度の高い赤に染まった木枠。城下町のお茶屋街、藩政時代のつやっぽい情緒はわたしにも一端に感じることができたような。格子戸の小さな雑貨やさんがちょこちょこある。ここは夜はどうなってるんだろう?と思わせるような気になるお店も。デートするにも雰囲気があってステキだろうなあ。うちの母親も好きそうだわぁと、いつか連れて来たいと思った。加賀棒茶で有名な丸八製茶場の一笑という茶房へと連れて行ってもらって、ほっと一息。いや、二息くらいついたね。センスがキラリと光った器で運ばれたお茶とお菓子。美味しいお抹茶をいただいて骨抜きにされた。さらに冷たい棒茶も。香りがふくよかで鼻に抜けるときのほっとする度が果てしないお茶だ。落ち着くしほんとうに良いお店。こんなところが近くにあったらなあ。自分用と人に配る用に茶葉をわんさかと購入してほくほくでそこを後にした。

Higasichaya
紅柄格子(べんがらごうし)が美しい。
夜の様子を想像して、かつての「廓」を思う。

そろそろ帰らなくてはいけないリミットが近づいてきていた。バスにゆられて目指すは金沢駅。充実したおみやげ街でアレやコレと目移りしながら、お菓子などを購入。おみやげをいくら買ったんだろう…とハハハと笑いながら、小松空港行きのリムジンバスへと乗り込んだ。車窓からは3日間の北陸旅行を何倍にも楽しくしてくれたKさんが見える。やっぱりここでも平日のこの時間に金沢にいて、何時間後には東京にいて、という状況が非日常であり不可思議なもんだと笑いたくなってきた。

空港では前の晩にしたためた大事なことを書いた大事な友人宛ての手紙を投函して、フライトを待つ。次にここに降りるのはいつになるだろう?またカニがおいしい季節?旅の思い出がめまぐるしくまぶたの裏にうつって、うつらうつらしてきた頃に夜の羽田空港に到着した。夜の空港は昼間よりももっとドキドキする。点滅する光がキレイ。星のマークの飛行機がゆっくりと動く。この2週間後に(特に用事もないくせに)またここに来ようとはこの時は思わずに帰途へとついた。渋谷でひとり、トンカツを食べて。

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コメント

トンカツw
一人でトンカツ食ってるアッキー想像ww

ノドグロ、どんだけおいしいねんと突っ込んでおきます。

投稿: ツカダ | 2008年4月15日 (火) 21:35

ああいう朝のぐだぐだを、当たり前のように出来るのはなんすかね?
水瓶座の性ってことで括っていいんすかね?(笑
旅人の視点で、自分の街を見直すことが出来るのは、私も楽しかったなあ。
そしてアッキーちゃんの背中のザックがどんどん膨らんでいくのを、
財布の中と、単純に重さを心配しながら眺めておりました。
でもそれだけの、お土産を持って行きたいお友達がいるいうことは、
本当に幸せなことだと思うよ!
近江町市場のあの出来事は、私にとっても勉強になったわ。しみじみ。
次回は夜のひがし茶屋街にでも行きませう☆

投稿: Kさん | 2008年4月16日 (水) 20:51

>> ツカダさん

トンカツが無性に食べたくなりましてね…
29歳の女性の嗜みとして、そんな踏み絵に足跡を残しました。
あ、マークシティのかつくらっすよ。チェーン店。
帰りに好きでもないくせに歌ってくれるアイスクリームやさんに
寄ろうと思いましたがやめておきました。

ノドグロの美味しさは、一回食べに行って下さいとしか。
アカムツらしいです。こないだ新宿の思い出横町を歩いていたら
お刺身を看板メニューに出してるお店がありましたよー。
でもやっぱり本場で…。うまいものを隠し持っている北陸で…。

投稿: アッキー | 2008年4月17日 (木) 23:43

>> Kさん

うはは ほんと、当たり前のようにだったよね。
そんな空気がとても心地よかったです。旅先ってのを忘れるくらい(笑)
わたしのザックはたくさんの思い出を持ち帰るために
最初はほとんど空っぽで参りましたのよ。それがパンパンに…
予定通りなんでありました。…ということにしておく。
だってどれも喜ばれたし、座布団もかわいらしいものねー。フフ…フフフ…

先週会った友人に金沢の生落雁のお土産をもらったよ。
そして、金沢という街はおでんがめちゃくちゃ美味しいのだと聞いた!
けっこう金沢の本とかガイド見てるけどそんなの載ってたかなーと。
今度行くときにはその美味しい店とやらを聞いておこうと思いまして。
夜のひがし茶屋街にも是非にご案内願いますぜ〜。
改めてやっぱり旅というものは実際に歩いてみないと
本当の感想は得られないものだと思ったよ。例え短い期間でもさー。
市場での出来事然り。O口水産さん、お世話になりましたッ!

投稿: アッキー | 2008年4月17日 (木) 23:51

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